完全無料の検索順位チェックツール「Serposcope」 Macへのインストール方法と初期設定

Webサイトの改善にかかすことができない「検索順位」のチェック。

検索順位を効率的にチェックするには専用の「検索順位追跡ツール」の利用がおすすめです。

検索順位追跡ツールは、Windowsで定番の「GRC」、Mac向けシンプルツール「RankGuru SEO」、高機能ツール「Rank Tracker(ランクトラッカー)」、オープソースツール「Serposcope」など様々。

無料で高機能な検索順位チェックツールを使いたい人のおすすめは、「Serposcope」です。Serposcopeは、Windows、Mac、Linuxに対応しています。

「Serposcope」 をMacにインストール方法と初期設定方法を解説します。導入するには、Macを文字列する「Unixコマンド」がある程度使える方がスムーズです。

なお、Serposcopeの使い方は「Macにも対応!無料で高機能な検索順位チェックツール「Serposcope」の使い方」を参照ください。

WindowsMac/Linux対応!オープンソースの高機能検索順位ツール「Serposcope」

Serposcopeとは無料でダウンロードできるオープンソースの検索順位確認ツールです。

Serposcopeの特徴

  • 環境:Windows、Mac、Linux
  • OSS(オープンソースソフトウェア)
  • 復数のキーワードの検索順位を調査
  • キーワード制限無し
  • グループ作成可能(サイトごとや、カテゴリごとの分けて分析に活用)
  • キーワードのフィルタリング
  • 検索順位の上昇、下降、維持を表示

Serposcopeの導入の流れ

Serposcopeのインストール大きくわけて以下の4ステップの流れで行います。

  1. 公式サイトからSerposcopeをダウンロード
  2. javaバージョン確認
  3. 管理者アカウントの作成
  4. Serposcopeの初期設定

順番に説明します。

Serposcopeのダウンロード

まず、公式サイトからSerposcopeをダウンロードします。

  1. serposcopeの公式サイトにアクセスし、「Download(ダウンロード)」ボタンをクリックします。
    serposcopeの公式サイトにアクセスし、「Download(ダウンロード)」ボタンをクリック

    serposcopeの公式サイトにアクセスし、「Download(ダウンロード)」ボタンをクリック

  2. 「ダウンロード」ボタンをクリックします。
    https://serposcope.serphacker.com/en/#download
    今回はMacにインストールしますので、「Jar(Mac,othre linux…)」を選びます。
  3. ダウンロードフォルダに「serposcope-2.7.1.jar」というファイルがダウンロードされます。
  4. ダウンロードフォルダからアプリケーションフォルダに移動させておきましょう。
    ダウンロード手順は以上です。

Javaのバージョン確認

Serposcopeを利用するには、Java(ver. 1.8以上)が必要です。

Javaのバージョンの確認方法は2通りです。

Javaのバージョン確認方法①

上部メニューのAppleマーク>「システム環境設定」>「JAVA」>「一般タブ」>「バージョン情報」>「Javaについて」という画面で確認

Javaのバージョン確認方法②




もう一つのJavaのバージョン確認方法は「ターミナル」から「Java -version」コマンドを入力します。

「ターミナル」とは、マックをコマンド操作するためのアプリケーションです。

「ターミナル」は、マックに最初からインストールされています。
「アプリケーションフォルダ」内の「ユーティリティフォルダ」にあります。

「ターミナル」の場所:「アプリケーションフォルダ」>「ユーティリティフォルダ」

「ターミナル」の場所:「アプリケーションフォルダ」>「ユーティリティフォルダ」

ターミナルを開いたら、以下のコマンドを入力し、エンターを押します。

$ Java -version

※「$」の入力は不要です。

javaが、インストールされていれば、以下のようなバージョン情報が表示されます。

バージョンは「1.8.0_131」がインストールされていることが確認できました。
ver. 1.8以上なので、OKです。

確認の結果、古いJavaバージョンがインストールされている場合は、
以下の方法で最新版をダウンロードしインストールを行います。

Javaインストール方法

「Oracle Technology Network」>「JavaJava SE」>「Downloads」

JavaのインストールはオラクルのWEBサイトからダウンロードできます。

Javaのバージョン確認方法とインストールがよくわからない方は
Javaのバージョン確認とインストール」を参考にしてください。
具体的な手順を画像つきで説明しています。

Serposcopeの起動

Serposcopeのダウンロードと、Javaバージョン確認が完了したら、
次は、Serposcopeを起動させます。

Serposcopeの起動方法は2通りです。

  • 「serposcope-2.6.0.jar 」をダブルクリック
  • ターミナルでコマンドを実行

serposcope-2.6.0.jar をダブルクリック

アプリケーションフォルダに移動させておいた、「serposcope-2.6.0.jar 」をダブルクリックします。
ダブルクリックしても画面の見た目上は何もおこりませんが、serposcopeは起動しています。

ターミナルでコマンドを実行

もうひとつの起動方法は「ターミナル」から起動する方法です。
まず、ターミナルを開きます。

以下のコマンドを入力し、エンターキーを押します。

java -jar /Applications/serposcope-2.7.1.jar

※上記は、serposcopeがアプリケーションフォルダあり、ファイル名「serposcope-2.7.1」の場合の例です。

エンターキーを押すと、Serposcopeが起動します。
以下の画面になったら、Serposcopeは起動しています。

アカウントの設定

Serposcopeを起動させたら、次にSerposcopeのアカウント登録作業を行います。

ブラウザを立ち上げ、上部のアドレスバーに以下を入力します。

http://127.0.0.1:7134/ 

http://127.0.0.1:7134/

すると以下の登録画面が開きます。
メールアドレス」、「パスワード」を設定し、「Create(作成)」をクリックします。

「メールアドレス」、「パスワード」を設定し、「Create(作成)」をクリック

「メールアドレス」、「パスワード」を設定し、「Create(作成)」をクリック

次の画面が表示されます。
「Admin account created」と表示されれば、登録は完了です。

そのまま、この画面から、「メールアドレス」、「パスワード」を入力し「Login(ログイン)」をクリックします。

「メールアドレス」、「パスワード」を入力し「Login(ログイン)」をクリック

「メールアドレス」、「パスワード」を入力し「Login(ログイン)」をクリック

ログインすると、Serposcopeの管理画面に切り替わります。

Serposcopeの管理画面

Serposcopeの管理画面

Serposcopeが起動しなかった場合は?

ブラウザで「http://127.0.0.1:7134/」にアクセスしても画面が真っ白になる場合があります。
画面が起動しなかった場合は、以下を試します。

ターミナルから確認

ターミナルの赤枠で囲った部分を確認します。
このURLを入力すれば先程のSerposcopeログイン画面が表示されるでしょう。

Trying to start jetty vnull on 0.0.0.0:7134

PC(パソコン)の再起動

マックを再起動すると、うまくアクセスできる場合があります。

  1. Macを再起動する
  2. ターミナルからSerposcopeを起動する
  3. 「http://127.0.0.1:7134/」にアクセス

詳しく理由はわからないのですが、Javaがうまく動作していない場合があるようです。

Serposcopeの初期設定

管理画面にアクセスできたら、Serposcopeの初期設定を行います。

上部メニューの「ADMIN(アドミン)」をクリックすると、設定項目が表示されます。

GENERAL(基本設定)

GENERALをクリックします。

GENERALの設定画面に移動します。

GENERAL > GENERAL

  • Cron time (Server time = 19:52):検索順位チェックを行う開始時間の設定です。
  • History limit (in number of days):何日分の履歴を残すか設定します。デフォルトでは365日です。
GENERAL

GENERAL

GENERAL > DISPLAY

DISPLAY(表示設定)では、デフォルト表示の設定項目です。

DISPLAY(ディスプレイ)

DISPLAY(ディスプレイ)

「Save」をクリックし保存します。

PROXIES(プロキシ)

PROXIES(プロキシ)はプロキシサーバーを設定する場合の項目です。
プロキシを使わない場合、この設定は飛ばします。

GOOGLE(グーグル)の設定

「GOOGLE」では、Google検索エンジンの検索順位チェックする時の設定を行います。

GOOGLE > NETWORKING OPTIONS

「NETWORKING OPTIONS」では、検索結果の取得方法に関する設定を行います。

NETWORKING OPTIONS

NETWORKING OPTIONS

項目意味推奨設定
Number of pages検索結果の取得ページ数1
Results per pageページあたりの表示件数100
Pause最小待ち時間(秒)
最大待ち時間(秒)

最小:10秒
最大:60秒

Maximum threads最大スレッド数1
Fetch retries順位取得のリトライ数2

GOOGLE > DEFAULT SEARCH OPTIONS(デフォルト検索オプション)

DEFAULT SEARCH OPTIONS(デフォルト検索オプション)では、「トップレベルドメイン」「データセンター」「デバイス」の設定を行います。

DEFAULT SEARCH OPTIONS

DEFAULT SEARCH OPTIONS

特定のGoogleデータセンターIPでの検索を制限するために使用

項目意味推奨
TLD日本を検索検索結果を対象とするため、TLDの項目に「co.jp」を設定します。
TLDの設定は、キーワードを追加するときにも、指定することができます。
co.jp(日本の場合)
Datacenter特定のGoogleデータセンターIPでの検索を制限するために使用空欄
DevicePCとモバイルとどちらの検索結果を取得するか運営サイト想定ユーザーにより異なる

設定が完了したら「Save(保存)」ボタンをクリックします。

マックの起動時にSerposcopeは自動起動する設定

初期設定では、Macを起動するたびに、Serposcopeの起動作業が必要です。

Serposcopeは、マックの起動時に自動起動するよう設定しておけば便利です。

システム環境設定>ユーザーとグループ>ログイン項目

に追加しておきます

最後に

無料の検索順位確認ツール「Serposcope」 をMacにインストールする手順を解説しました。

「Serposcope」以外の検索順位チェックツールは「Mac対応のSEO検索順位チェックツール5選」にて紹介しています。

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