Googleの新サービス・対話型AI「Bard(バード)とは?」日本で使える?

Googleの新サービス・対話型AI「Bard(バード)とは?」日本で使える?

2023年3月21日に、Googleが対話型AI「Bard(バード)」を公開しました。Googleのサンダー・ピチャイCEOはTwitterで「アメリカとイギリスのBardへのアクセスを拡大しており、今後多くの国に展開します」とツイートしています。

現在、Bard(バード)はアメリカとイギリスのユーザーに向けて公開されています

2022年11月にOpenAI社によって公開された「ChatGPT」に対抗するためともいわれています。ロイター通信によると、「ChatGPT」は提供開始から2ヶ月で月間アクティブユーザー数が1億人に達したと推計されると報じています。

いままでにないスピードで普及している「ChatGPT」に、「Bard(バード)」がどうのように対抗するのか世界中が注目しているのではないでしょうか。

Googleの新サービス・対話型AI「Bard(バード)」とはなにか、日本でも使えるのか確認していきましょう。

対話型AI「Bard(バード)」でなにができるの?

Googleの新サービス・対話型AI「Bard(バード)」を公開しました。

「バード」は「詩人」という意味です。いままでは検索方法はキーワードを入力でしたが、人と会話するような文章で質問することができるようになりました。質問に対してAI (人工知能)が自然な対話形式で回答してくれます

Googleが開発している大規模言語モデル「LaMDA」を活用しています。「LaMDA」はLanguagre Mdel for Dialongue Applicationsの略。インターネット上の膨大な情報から適切な単語を抽出して、自然な会話の組み立てを構成するAIです。特に「自然な会話の構成」に優れています。

Googleが公開したデモンストレーション

質問に対して自然な会話形式で答えるBard(バード)。公式に公開を始めたデモンストレーションでは「ジェームズ・ウェップ宇宙望遠鏡の新発見について9歳の子どもに教えてあげられる事柄は」という質問に対して、「太陽系街の惑星の写真を初めて撮影した」と回答。事実は米航空宇宙局(NASA)によると、欧州南天文台による撮影が初めてだったので、誤りがありました。

自然な会話で回答できているが、答えが必ずしも正確ではないことがわかりました。

「ChatGPT」でも同様に不正解な場合もあります。いまのところ利用者も確認が必要ですね。

Bard(バード)の特徴

ページの上部に間違いを犯すことを認めるメッセージ「私はバード、クリエイティブに役に立つ、あなたの協力者です。私には限界があり、つねに正しいとは限りませんが、あなたのフィードバックが私の改善に役たちます」が掲げられているのです。

Bard(バード)はインターネットから膨大なデータを分析して学習するAI(人工知能)がベースとなっています。つまり話を作り上げる場合があり、間違えを犯す可能性があることを意味しています。AIを使った対話型の自動応答ソフトは、正確性が今後の課題です。

日本でBard(バード)は使えない?

2023年3月21日に、Bard(バード)はアメリカとイギリスのユーザーに向けて公開されています。該当国の一般ユーザーは利用できますが、日本版に関しては公開未定のようです。

日本で登録したGoogleアカウントにログインした状態でアクセスしても、日本はサポート対象外であるメッセージが表示され使えません。

GoogleがBard(バード)について発表したブログでも順次利用できる国と言語を拡大してく、との表現にとどまっているので、利用できるようになるまで時間がかかりそうです。

最後に

Googleはネット検索サービス9割のシェアを持ちますが、チャットGPTに先行されている状況です。対抗する新サービスとして「Bard(バード)」を公開しました。

人と会話するような文章で質問すると自然な対話形式で答えてくれます。

ただチャットGTPとバードをどう差別化するかはまだよくわからない状況です。ヒントになるのは「バード」は「詩人」という意味が関係してくるのかもしれないですね。

検索に対して、どのように回答をしてくれるのか公開が楽しみですね。

現在、アメリカとイギリスで一般ユーザー向けに公開されています。日本での公開は、いまのところ未定。利用者としては、使い勝手が気になるところです。いままで以上に、簡単に正確で、わかりやすい検索ができるようになることを期待します。