【FX】税金はどれくらいかかる?確定申告を行うべき理由

【FX】税金はどれくらいかかる?確定申告を行うべき理由

2022年も残すところあとわずか。12月は、クリスマスや年末・年始などの楽しいイベントも多い反面、やるべきことも多くて忙しい時期でもありますね。一年を単位として計算する「税金」についても考える必要がある人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、FX投資をしている人やFXに興味のある人向けに、FX 税金についてと確定申告を行うべき理由を解説していきます。

国内FX 税金の税率は?

国内F Xの取引で発生した利益は、「先物取引に係る雑所得」として扱われ、所得税と住民税がそれぞれ課されます。その税率は、所得税と住民税を合わせて一律20.315%です。この税率には、東日本大震災の復興に必要な財源を確保するために設定された0.315%の特別復興所得税(2037年まで)が含まれます。

海外FX・仮想通貨や株式などの投資商品の税率は?

国内FXの税率は、一律20.315%ですが、他の投資商品の税率はどれくらいなのかも気になりますよね。

株式投資で利益を得た場合は、国内FXと同じ一律20.315%の税率ですが、海外FXや仮想通貨の取引で発生した利益は、累進課税が適用され、給料などの所得も考慮された上で、最大55%という税率となります。

国内FXと海外FXで得た利益に適用される税率は大きく変わりますので、頭に入れておきましょう。

FX投資をする人が確定申告を行うメリット2つ

FX投資をする人にとって、例え損失が出た場合でも確定を申告をしておくことで節税につながる場合があります。ここでは、確定申告を行うメリットを解説していきます。

メリット①:損失の繰越控除が使える!

FX投資をして、利益を得るどころか損失が出てしまったなんてことは投資をしていれば誰でも直面する可能性があります。もし損失が出てしまった場合、翌年以降の3年間に渡って損失を繰り越すことができる「繰越控除」という仕組みがあります。

例えば、FXの取引で昨年100万円の損失があり、今年は60万円の利益があったとします。

この場合、もし昨年繰越控除をしていれば、昨年の損失分が今年に繰越すことができるのです。計算式は以下のようになります。

<今年の課税所得>

100万円−60万円=−40万円

今年は利益が出ていても、昨年の損失分100万円を確定申告していたことにより、今年の課税対象金額はマイナス計上となります。つまり、マイナスなので課税はされないということです!

損失が発生した年以降も毎年しっかりと確定申告を行うと、3年間分繰越すことができるので、確定申告をすることで大きな節税になる可能性があります。

メリット②:損益通算

FXの取引においての損益は、その他の先物取引(株や債券、ゴールドなど)の年間損益と合算して申告することができます。

例えば、株で100万円の利益があったとしても、FXで50万円の損失があった場合、課税対象金額からその損失分を差し引くことができます。

計算式は以下のようになります。

<課税所得>

100万円(株の利益)−50万円(FXの損益)=50万円

損益通算をすることで、本来の課税対象となる株の利益分にかかる税金を抑えることができるのです。この損益通算を行うためには確定申告が必要となります。

つまり、適切な方法で節税したい人にとって、確定申告はメリットが多いと言えるでしょう!

FXの確定申告が必要な人

FXの取引で損失が出た場合でも確定申告をすることにメリットがあることが分かりました。では、FXの取引で利益が出た場合を見ていきましょう。

下記の条件に当てはまる場合は、確定申告が必要です。下記の条件に当てはまる人は、期限までに今年分の確定申告を忘れないように行いましょう!

<会社員>

  • FXの所得金額が年間20万円を超える人
  • 年間の給与所得が2,000万円を超える人
  • 給与を2カ所以上からもらっている人

<専業主婦や扶養家族、フリーランスなど>

  • FXの所得金額が48万円以上の人
  • 上記の所得とアルバイト等の給与所得の合計が103万円以上の人

最後に

今回は、FX 税金について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

2022年を振り返りつつ、しっかりと税金の手続きも行って、頭も気持ちもスッキリした状態で新年を迎えたいものですよね!既にFX投資をしている人はもちろん、来年からFX投資をする人にとってもこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。