先日発表されたGoogleの重要なアナウンスが注目されています。
旧バージョンのGoogle Universal Analytics(以下UA)が2023年7月1日で終了すると発表されました。さらに、2024年1月1日以降はUAの画面へのアクセスも終了します。
2020年10月にGoogle Analytics4(以下GA4)がリリースされ、いつかは移行しなければと考えていた方も多いと思います。サイトの分析に必要だったUAなので、GA4への移行は必須となりますね。
そもそもGoogle Analyticsとはなにか、旧バージョンと最新バージョンでは何が違うのか、GA4の導入時期について、確認をしていきましょう。
Google Analyticsとは?
1. Google Analyticsとは?
Googleが無料で提供するwebページのアクセス解析サービスのことです。
2005年に米国のweb解析ソリューションプロバイダー・Urchin社を買収しました。買収前は有料で提供していた解析サービスを、Googleは無料で使えるようにしました。
無料で高機能なGoogle Analyticsの利用開始は、企業をはじめマーケティングに大きく影響を与えることとなります。
2. 2012年UAリリース
何度かの改良がおこなわれ、2012年UAがリリースされます。いまから10年前、スマートフォンが普及し始めた頃です。インターネットの世界がパソコンから、ほかのデバイスに対応するようにUAに多くの機能が追加されました。
今まではwebサイトを中心に解析をしてきました。デバイスにあわせてアプリやメルマガ、などのアクセス解析をするように対象範囲が広がりました。
3. 2020年GA4リリース
2020年GA4がリリースされました。背景にはUAの分析ツールとして限界があったこと。
もうひとつはプライバシー保護の観点から新しい分析ツールが必要になったと、いわれています。
UAはページを計測単位としていますが、ページ概念のないアプリがあります。例えばYouTubeだったり、ゲームだったりです。ページはそのままで利用される為、解析に限界がありました。
UAではユーザーを特定するためにブラウザに付与されるクッキーを使っています。
プライバシー保護の観点から極力クッキーに依存せずに、ユーザーを判別する仕組みが必要になりました。
旧バージョンUAと最新バージョンGA4の違い
1番の違いは、デバイスをまたいでユーザーの行動を判別できるようになったことです。
- 旧バージョンUA
デバイスごとの解析です。
パソコンはパソコン、スマホはスマホの解析でユーザーを判別していました。
つまり同じユーザーであっても、別のユーザーとして判別されることになります。
- 最新バージョンGA4
デバイスをまたいだ行動であっても、同一ユーザーとして判別できるようになりました。
商品を購入する行動はパソコンで検索してスマホアプリから商品を購入するなど、複数のデバイスを利用することが多くなります。デバイスをまたいでの行動であっても同一ユーザーと判別できるようになったことは、アクセス解析には重要なことです。
GA4で出来ることは、過去のデータを分析、解析して将来的にユーザーが起こす行動を予測すること。購入意欲のあるユーザーを判別して、対策できる可能性が容易にできることではないでしょうか。
アプリやサイトを訪れたユーザーに対して対策を行えば、短期間で商品購入をする可能性があります。売上を伸ばすためにも、欠かせないツールといえます。
GA4を導入する時期は?
いつGA4を導入すればいいのでしょうか? 2023年4月1日までに導入することを、おすすめします。
旧バージョンUAと最新バージョンGA4では分析している内容が違います。ある一定期間、併用運用することで数値差の確認ができるメリットがあると思います。
GA4で確認できるのは以下の通りです。
- どのページが何度開かれているか
- サイトに何人が訪問しているか
- サイトアクセスのデバイスは何か
- サイト訪問後どのように行動しているか
- ユーザー数
- どこから訪問しているか
ここで得られた情報をもとに改善を行うことができます。
最後に
旧バージョンのGoogle Universal Analyticsの運用が2023年7月1日に終了。
その後は最新バージョンGoogle Analytics4を利用することになります。
サイト分析には欠かせないツール。空白期間を作らず最新バージョンへ移行する必要があることが分かったと思います。
最新バージョンGA4の分析内容は、現状のユーザーの行動にあわせて開発されています。
サイト運営の改善や売上向上には欠かせないツールと理解した上で、計画的な導入をおすすめします。