止まらない物価上昇...2022年以降値上がりした食料品や日用品は?

止まらない物価上昇...2022年以降値上がりした食料品や日用品は?

最近、買い物をするたびに物の値段が上昇していると感じているのではないでしょうか。

特に2022年以降、色々なものの値上げが続いています。特に食料品や日用品の値上げは私たちの生活に大きな影響をあたえました。

日銀が実施したアンケートでも、1年前と比べて物価上昇したと回答した人が89%いました。物価上昇の理由、値上がりしている食料品や日用品はどうなっているのでしょうか。

物価上昇の背景

物価上昇の原因は3つ考えられます。

  1. 新型コロナが落ち着きを、世界各国で食料品や燃料の需給が高まっているため
  2. ロシアのウクライナ侵攻で、両国が主要産地となっている小麦などの国際価格があがっているため
  3. 日本は食品や日用品の多くを輸入に頼っているので、円安の影響を大きく受けているため

つまり、今回の物価上昇は景気が良くなったためではなく、原材料や燃料の値上げによる生産コストが上昇したためです。「悪い物価上昇」とも言われています。「悪い物価上昇」とは景気に関係なく物価が上がることです。

食料品の値上げ

2022年に帝国データバンクが行った調査では、食料品20,822品目以上の値上げがあり、値上げ幅は平均14%です。また、最近の値上げが気になる人は全体の98.5%で、ほとんどの人が物価上昇に不安を感じています。

値上がりした食品は、小麦・パン、食用油、冷凍・レトルト食品、乳製品、飲料、菓子、調味料など多岐にわたります。毎日つかう食品のほとんどが値上がりしました。

例えば、10円、20円の値上げだったとしても全体が値上げになっているので、馬鹿にならない支出になることがわかります。また、調味料は味の好みがあるので、別の低価格品へのシフトは難しいのではないでしょうか。

日用品の値上げ

食料品と並んで必要不可欠なものが多い日用品。特にトイレットペーパーを始め日用品なしでは生活は成り立ちません。

おもな品目は、トイレットペーパー、紙おむつ(メリーズでは10%の値上げ)、光熱費・電気・ガス、通信費として国際郵便のEMS、外食産業各社でもメニューの値上げが実施されています。

企業は、原材料の高騰や仕入れコストの上昇があってもすぐに値上げをしている訳ではありません。産地の変更や包装の簡易化などを試みます。今回の原材料の高騰、円安の影響は

企業努力だけでは対応しきれなかったため、値上げになったと言えます。

物価上昇の対策は?

2023年も値上げ品目が多数あります。一例をあげると、食用油、冷凍食品、菓子、コーヒーなど、すでに値上げされた品目が再度値上げ対象になるものも含まれています。

では、物価上昇の対策は何が有効的でしょうか。

値上げ時期が発表されているので、買いだめしておくのも対策のひとつですね。ただ、食料品には賞味期限があり、収納スペースの確保も必要になるので限度がありますね。

チラシを確認して、最安値の店舗で買い物をするのも対策になります。しかし、時間を使っても得られる効果は微々たるものになりそうです。

物価上昇するとお金の価値が下がります。インフレ対策として現金ではなくモノでもつのも対策のひとつになります。インフレとはモノが値上がりしてお金の価値が下がる状態。インフレに強い資産を持つことも対策の一つになるのではないでしょうか。インフレに強い資産とは、一部の株式や投資信託、外貨預金などがあげられます。

終わりに

新型コロナ、ロシアのウクライナ侵攻、円安を背景に原材料が高騰しています。特に食料品や日用品の値上がりは生活に大きな影響がありました。賃金よりも物価上昇が先行し、「悪い物価上昇」と呼ばれる状況に。

値上がり前の買いだめや最安値の店舗での買い物は、労力の消費が大きいわりに得られる効果は小さく継続は難しいと感じます。

誰でもできる対策は「現金ではなくモノでもつこと」ではないでしょうか。

物価上昇の対策として、インフレに強い資産をもつことを検討するのも良いと思います。

そのために最初にすることは「節約を始める」→「家計を見直す」→「投資に回すお金を増やす」こと。

これからも物価上昇は続くと考えられます。物価上昇に対応するためにも、生活防衛の対策を考えるきっかけになればと思います。