副業が認められている昨今、株式投資を副業としている人も多くいると思います。株式投資していくうえで様々な戦略がある中で、今回は米国で主に使われる株式投資戦略の1つ「ダウの犬」を紹介します。「ダウの犬ってどんな戦略?」「日本でもダウの犬戦略は使用できる?」「ダウの犬戦略の良い所や悪い所はある?」といった疑問を持った方に向けて、この記事では
- 投資戦略「ダウの犬」とは?
- 「ダウの犬」は日本でも使える?
- 「ダウの犬」戦略の良い所・悪い所
について紹介していきます。この記事を読むことで、株式投資戦略「ダウの犬」についてわかります。是非、最後まで読んでみてください。
投資戦略「ダウの犬」とは?
「ダウの犬」とは、アメリカ国の株価指数の1つ「NYダウ」の中から高額利回りの銘柄に投資し、高いリターンを得る戦略です。英語では「Dogs of the Dow」と言われています。ダウ工業株30種の銘柄から高配当な上位10銘柄を選び、均等に購入し、1年後配当利回りが上位10銘柄から外れた銘柄を売却していきます。NYダウを構成する30銘柄はアメリカを代表する企業なので、投資先企業が倒産するリスクを回避可能です。
ダウの犬戦略の手順
「ダウの犬」戦略のやり方を紹介します。
- 年末の12月31日にNYダウ30銘柄の内、配当利回りの高い銘柄TOP10をリストアップする
- リストアップした10銘柄全てを均等に購入して投資する
- 1年後、再度利回りの高い銘柄TOP10をリストアップし、TO10から外れた物を売却し、新たにTOP10に入った物を購入していく
「ダウの犬」は日本でも使える?
先に結論から言いますと、「ダウの犬」戦略を日本で使用するのは難しくて使えません。なぜなら、アメリカでいう「NYダウ」のような代表的な株価指数は、日本で言うと「日経平均株価」です。「日経平均株価」では構成されている銘柄が225と多く、NYダウのように銘柄が厳選されていないため生かしにくい。一応日本では、NYダウと同じ様な30銘柄を選ぶ「TOPIC Core30」という指標がありますが、NYダウと比べて企業の成長度や規模感が劣るため、「ダウの犬」戦略での利点である高リターンを得ることは難しいでしょう。
「ダウの犬」戦略の良い所・悪い所
「ダウの犬」戦略の良い所と悪い所をそれぞれ紹介します。
良い所
「ダウの犬」戦略の良い所は以下の通りです。
- 投資する金額によっては大きなリターンを得られる
- 戦略手順が簡単でわかりやすい
- 投資企業が倒産するリスクを回避可能
- 投資銘柄のメンテナンスは年に1度で良い
悪い所
一見安定しているように見える「ダウの犬」戦略ですが、以下のような悪い所があります。
- コストが割高で、入れ替え時の税金や購入時の手数料でトータルマイナスになることが多い
- NYダウ構成銘柄の7割以上が景気敏感株のため景気動向に左右されやすい
- 売却タイミング時に暴落していると株価がマイナスになる
まとめ
今回は、投資戦略「ダウの犬」について解説しました。最後におさらいとしてまとめます。
- 投資戦略「ダウの犬」とは、年に一度NYダウ構成銘柄30種から高配当な上位10銘柄を選び、均等に投資する戦略です。
- 「ダウの犬」戦略は日本で使用することは難しいでしょう。応用はできますが、企業の成長度や規模感が劣るためリターンは少なくなるでしょう。
- 「ダウの犬」戦略の良い所は、やることがシンプルかつ大きなリターンを得られることです。悪い所はコストが高く、税金や手数料でトータルマイナスになることが多いことです。
「ダウの犬」戦略は手順がわかりやすいため、アメリカ株初心者でも利用できる戦略です。アメリカ株を買っており、戦略を探している方はこの機会に「ダウの犬」戦略を利用してみては如何でしょうか。