プライム商品はAmazonの倉庫から出荷・梱包されてているので安心です。
出品者としてAmazonで販売している人はアカウントの「乗っ取り」から防衛策が必要です。
Amazon側の対応が追いつかず、ネットニュースやSNSを騒がせる自体に発展しています。
目次
激安商品に注意
手を出さないようにしましょう。
Amazonマーケットプレイスの「出品者出荷」の悪用
詐欺が横行しているのは、「Amazonマーケットプレイス」の「出品者出荷」を悪用した方法です。
Amazonには大きくわけて、2通りの販売経路があります。
- Amazon本体が直接販売している商品
- Amazon以外の販売者が出品している商品(Amazonマーケットプレイス)
「Amazonマーケットプレイス」とはAmazon以外の販売者が出品している売り場のことです。
マーケットプレイスの中でもおおまかに分けて2つのタイプにわかれます。
- プライム:商品がAmazonの倉庫にあり、Amazonが発送する形態
- 出品者出荷 商品が出品者に元にあり、出品者が発送する形態
「Amazonマーケットプレイス」の「出品者出荷」には注意が必要です。
誰が何のために詐欺を行っているのか?
中国系のハッカー集団と見られています。
日本のAmazonだけでなく世界中のAmazonで同時多発的に起こっており、出品者も購入者も巻き込まれています。
詐欺業者の目的は売上金の不正な受け取りか個人情報の収集であると考えれてています。
大規模で繰り返し行われていることもありAmazonに対して、サイバー攻撃という見方もあります。
詐欺に使われる2パターンの販売アカウント
現在確認されているのは、以下の2パターンの販売アカウントの悪用によって詐欺が行われています。
- 新規の販売アカウント
- 既存の販売アカウントの「乗っ取り」
ひとつは新規の販売アカウントの取得です。
アマゾンでの出品者は誰できるよう敷居が低くなっています。
これを悪用して、機械的に次々と不正な販売アカウントが作られています。
二つ目は既存の販売アカウントをハッキングしての「乗っ取り」です。
評価の高いセラーのアカウントが乗っ取られているケースもあるため、注意が必要です。
新規アカウントを使った詐欺の手口
新規のアカウントを使った詐欺の手口はこうです。
- Amazonで新規に販売アカウントを取得
- ランキング上位の商品を「出品者出荷」で激安価格で出品
- 偽の出荷通知 (偽の追跡番号 or 全く違う住所に発送 or 空箱を発送)
- Amazonから売上を回収
小口アカウントでは、出品者が「出荷通知」を行うと売上が確定します。
その後、入金依頼をすればAmazonから出品者に対して入金手続きが開始されます。
詐欺セラーは実際に商品を発送していないにもかかわらず、出荷通知しています。
アマゾン内でまともに商売していますものですが、13日から雨後の筍のように怪しい業者が増えました。
私どもは私どもでしか作れないオリジナル商品を販売しています。価格は約半分強で売られています。そもそも私どもはどこにも卸していないのにどうしてオリジナル(特許やコードもオリジナルです)の同じ商品が売れるのでしょうか?アマゾンに相談しても全く馬鹿ぞろい何の役にも立ちません。こういう業者の特徴はとにかく売れる商品なら(ランキングやレビュー)何でも扱っています。いろいろな名前でお店を出していますが、決まって配送日は18日から22日。配送料はハンカチ一枚でもタンスでも340円、クレジット決済オンリーです。私どもだけじゃなくHIT商品をお持ちの方是非一度調べてください。価格はこれはあり得ないと思ってもどの分野の商品でも今まで12日までの最低価格の約50%強で出しています。オリジナルじゃなくて仕入れて販売されている方は、おやこんなに安い所もあるんだと思われてしまうかもしれませんが。こんなにたくさんいろんな分野のヒット商品だけを激安で販売することは不可能です。出店者で売れ筋お持ちの方やランキング入っておられる方一度見てみてください。ご注意を
実は、ここ2,3日の間に起きた「不自然なあいのり」の件で、同じ体験をされた方がいらっしゃいましたら情報を頂けると幸いです。5年ほど前から販売しているいくつかの売れ筋商品があるのですが、当社はメーカーと直接取引をしており付き合いが長いこともあり大体の卸先は把握しております。
また、販売を開始してから今まで一度たりとも相乗りがいない状況で続けてきました。
ここ2,3日の話ですが、突然、複数の出品者がほぼ同時期に売れ筋商品すべてに破格値(当社ではほぼ赤字)で相乗りがありました。
また、それらの出品者は全て評価が0から5ほどの新規出品者で、おまけに「特定商取引法に基づく表記」が無しもしくは店舗名だけとなっています。
何か不自然に思いませんか?
ここ半年、海外の新規業者が3~9割引きで人気商品を販売しています。
本日もニンテンドースイッチを4000-4500円にて販売中。
1回注文したことがあるのですが、
・新規業者(評価ゼロ)
・中国か米国のセラー
・即発送され、別のUPSなどの追跡コードを送ってくるため、違う県への配送になっている。
アカウント乗っ取りの詐欺の手口
販売アカウント乗っ取りの詐欺は次の手順で行われているようです。
- セラーの販売アカウントをハッキングにより「乗っ取り」
- FBA在庫の販売商品を自社発送に切り替え
- ランキング上位の商品を「出品者出荷」で激安価格で出品
- 偽の出荷通知 (偽の追跡番号 or 全く違う住所に発送 or 空箱を発送)
- 売上の振込口座を変更し振込
Amazonで販売アカウントを持っている人はただちに、自分のアカウントの口座情報や出品商品の状態を確認してください。
セラーフォーラムにはアカウントを乗っ取られたという出品者からの被害報告が上がっています。
どうしたらいいかわかりません、知恵をお貸しください。
80件超の「発送してください」というメールが届きました。
突然のことで驚いてAmazonの出品情報を開いてみると、私のアカウントで身に覚えのない2万近くの商品が出品されています。
覚えないのない受注が大量に入り、対応に追われています。
アカウントが乗っ取られ、私の名前で大量のお取引がされています。
昨日の25日、私のアカウントが乗っ取られ、20000件近くのお取引がスタートしていました。
翌午前2時に大量の「商品を発送してください」とぃうアマゾンからのメールを見て異常に気付き、すぐにAmazonに連絡したのですが、
「緊急を要する事態であることは理解しています。すぐに対処します」
と連絡がきたまま何も状況が変わりません。翌朝、事前に届いていた400件近い購入完了のメールに加えて、さらに300件の購入者が現れたので、再度Amazonに連絡すると「アカウントを休止してください」とのこと。
詐欺出品の特徴
詐欺には共通した特徴があります。以下を見分け方の参考にしてください。
- 発送元が海外
- 販売価格が相場に比べ極端に安い
- 新規取得で評価のないアカウント
- 最後の出品者評価が何年も前のアカウント
- セールスランキングの高い商品大量手品する
- 数百点〜数千点出品している
- マーケットプレイスの「出品者出荷」
今後手口が変化していく可能性がありますが、
購入者として利用する場合、プライム商品を選んでおけば安心です。
乗っ取りに狙われているアカウントは?
Amazonで「乗っ取り」で狙われているのは次のアカウントです。
- 過去にAmazonで販売した履歴があるが、ここ最近は販売活動が活発ではないアカウント
- 直近でログインされていない販売アカウント
- 2段階認証を行なっていないアカウント
過去に「Amazonの販売アカウントをつくったことはあるけど、今は販売していないログインしていないな・・・」
というセラーもいると思いますので、必ず確認するようにしましょう。
乗っ取り防止のために出品者が対応すべきこと
アカウントの乗っ取りから守るために出品者が対応しておきたい対策と取るべき行動は次の5つです。
特に重要な対策は2段階認証の設定です。
根本的な対策はAmazon側の対応を待つしかありませんが、出品者として今現在できることはやっておきましょう。
- 2段階認証
- パスワードを変更する
- 使う予定のないセラーアカウントはとめる
- 不自然な出品を見つけたらテクニカルサポートに通報
- 価格調整ツールに注意
2段階認証
Amazonにログイン時、2段階認証を有効にすることでセキュリティを強化できます。
まだ、2段階認証を設定していない人は必ず対応してください。
サインイン時にIDパスワードに加え、認証コードが必要となることで安全性が高まります。
不正な業者のハッキングから自分のアカウントを守りましょう。
2段階認証を有効にするには、以下のAmazonのヘルプページを参考にして設定します。
段階認証を有効にする(ヘルプページ)
2段階認証について、具体的な設定方法は以下の記事で纏めています。
また、米Amazonのアカウントを持っている方はこちも設定しておきましょう。
パスワードを変更する
短く、簡単でわかりやすいものであるほどハッキングされやすくなります。
SNSのアカウントがハッキングされ、流出したメールアドレス、パスワードを使われるケースがあるからです。
使う予定のないセラーアカウントは休止する
販売活動を行っていないAmazonアカウントを持ってる場合、休止にするかアカウントを解約しましょう。
「アカウントの乗っ取り」で狙われやすいのは「過去に出品者評価のあるアカウントがここ最近は販売活動していない」アカウントです。
アマゾンアカンントの休止の設定方法はヘルプページから確認することができます。
セラーセントラルの設定タブから出品用アカウント情報を選択。
出品ステータスの編集ボタンをクリックします。
もしも、「今後一切、Amazonで販売を活動を行うつもりがない」のであれば、出品アカウント自体を解約します。
アカウントの解約の手続き方法はAmazonのヘルプページに流れに従って行います。
注意したいのは、Amazon では解約済みのアカウントを再開設することはできません。
「今後一切Amazonで販売する予定がない」場合、解約します。
アカウントの解約(Amazonヘルプページ)
不自然なセラーアカウントはテクニカルサポートに通報
不自然なセラーアカウントを見つけたら随時、テクニカルサポートに通報しましょう。
現時点では、Amazonに報告してもきりがない状態ですが、特に自分の出品している商品については確認して対応しましょう。
依頼すればAmazon側でも確認し、不正なアカウントであれは、停止の措置をとってくれます。
詐欺セラーは独自のオリジナル商品に対してもお構いなしで「相乗り」してきています。
詐欺出品セラーが原因により商品ページのレビューが荒らされてしまう可能生あるので、確認して対処しましょう。
レビューが荒れてしまえば、詐欺セラーが去った後にも売上に悪影響をあたえること考えられます。
Amazonへの通報方法
セラーセントラル>ヘルプ>ガイドライン、規約違反>ガイドラインおよび規約違反の報告
もしも自分のアカウントが乗っ取られてしまった場合、すでに電話で対応を依頼しましょう。
メールでは時間がかかる場合あります。
価格調整ツールに注意
価格調整ツールを導入しているセラーも注意が必要です。
もしも、価格調整ツールで「下限価格無しで最安価格を合わせる設定」を行っていると、
詐欺出品の激安価格を追従して大赤字の価格設定にしてします可能性があります。
価格調整ツールを使っているセラーは一度設定を見直した方がよいでしょう。
購入者が詐欺を避けるために注意すること
購入者としてAmazonを利用するとき、詐欺に合わないようにするには次の点に注意しましょう。
怪しい商品を興味本位で買うことも避けましょう。
- 相場からあまりにもかけ離れた商品を選ばない
- プライム商品を購入する
- 発送元が海外の出品者からの購入をさける
- 評価のない新規出品者からの購入はさける
- 直近で評価のある出品者から購入
相場からあまりにもかけ離れた商品は手を出さない。
市場の相場と比較してあまりにも極端に安すぎるものは詐欺出品の可能性が高いです。
そうした商品はさけましょう。
販売者が仕入れ交渉して価格をさげるにも限度があります。
相場の8割引き9割引で利益を出すことはできません。
ただし、手口も変化があり極端な値付けではなく、「自然に見える値付け」の詐欺セラーも増加しているので、注意が必要です。
また、極端な低価格だけでなく、中古コンディションで「ありえそうな低価格」にしている怪しいセラーも出てきています。
注意が必要です。
Amazonでは中古品を出品する場合、実際の手元の商品画像を掲載できる仕組みがあります。
中古品を買う場合は、手品者が手元の実際の商品写真を掲載しているものを選べば信頼度は高いです。
「プライム」商品を購入する
「プライム」マークのついた商品を選びましょう。
プライム商品はAmazonの倉庫から梱包、出荷される商品なので、安心です。
一方、「出品者出荷」では出品者から直接購入者に対して商品が送られます。
もちろん、「出品者出荷」のすべてが詐欺ということはありませんが、より信頼度が高いのはプライムです。
発送元が海外の出品者からの購入を避ける
発送元が海外となっている出品者からの購入は避けましょう。
今回の事態で怪しいと思われる出品者の発送元を確認するとアメリカや中国、ロシアなど海外であることが多いようです。
特に、日本製メーカーの商品でありながら、発送元が海外となっている商品などは危険性が高いといえます。
ただし、アカウント「乗っ取り」の場合は発送元を確認するだけでは怪しいセラーかどうか判断がつきません。
「アカウント乗っ取り」では日本人のアカウントが「踏み台」にされているケースがあるためです。
その場合、特定商表記の見た目上は日本人の運営者になっており、発送元の表記も日本になっています。
海外出品者をさけ、日本のセラーから買いさえすれば絶対安心というわけではありません。
Amazonでは海外のセラーも日本で出品できる仕組みがあります。
発送元が海外だからといって、そのすべてが詐欺ではないという点は付け加えておきます。
評価のない新規出品者からの購入はさける
直近で評価のある出品者から購入する
直近でよい評価の入っている出品者を選びましょう。
直近の評価が古い場合、実際は運営されてないアカウントの可能性があります。
もしも詐欺商品を買ってしまったら?
Amazonにマーケットプレイス保証を申請します。
そうすれば、アマゾンから商品代金は戻ってきます。
マーケットプレイス保証による返金
Amazonマーケットプレイスの出品者から対象商品を購入された場合、アカウントサービスの注文履歴で、Amazonマーケットプレイス保証を申請できます。
Amazonマーケットプレイス保証は、定められた期間内で申請する必要があります。Amazonマーケットプレイス保証を申請する際は、以下の点にご注意ください。
- お届け予定日の最終日から3日後、または注文日から30日後のいずれかが、早く経過した後に申請することができます。
- 申請期間は、お届け予定日の最終日から90日以内です。
- 不具合、損傷がある、または出品者による商品説明と著しく異なる商品を受け取られた場合は、商品が届いてから30日以内に出品者に連絡して、返品について確認してください。返品商品は、商品到着から45日以内にご返送ください。
出荷後30日を過ぎてから商品に不具合が発覚し、保証対象の場合は、メーカーに連絡して商品を修理または交換してください。
注: 申請後は担当部署で調査をし、調査完了までには1-2週間ほどかかります。
販売者に伝わる情報
Amazonにマーケットプレイス保証の申請が通れば、代金は戻ってきます。
しかし、最終的には返金されたとしても、次の情報は販売者に伝わってしまいます。
- 購入者の氏名
- 商品受取人の氏名
- 商品の届け先住所
決済はAmazonが仲介しているため、購入者のクレジットカード番号情報までが直接販売者に伝わることが無い点は安心してください。
カード情報までは伝わらないとはいえ、詐欺業者に個人情報は伝わることになってしまいます。
中には、「マーケットプレイス保証があるから安いし買ってみよう」という半分興味本位で、購入する人も現れているようです。
詐欺業者の情報が渡ると、自分の名前が詐欺アカウントの特定商の表記に勝手に使われる可能性が出てきます。
くれぐれも怪しい出品者からは買わないようにしましょう。
今後はどうなる?
Amazonの販売者は売上を落とさないためには、FBA主体の販売が望ましいでしょう。
Amazon全体での売上減少も危惧されますが、
中でも影響を受けやすいのは、出品者出荷のセラーではないでしょうか。
今後、今回の詐欺が沈静化しても一般消費者には「マケプレは危険」「プライムを選ぼう」という意識が働くと予想できるためです。
発送に日数がかかる商品や、
発送元を海外Amazonとしている無在庫販売を行なっているセラーも売りづらくなる可能性があるでしょう。
現在、出品者出荷中心での販売であれば、今後はFBA中心の販売に切り替えることを検討した方がよいでしょう。
まとめ
- 2段階認証 ※重要!
- パスワードを変更する
- 使う予定のないセラーアカウントは休止or解約
- 不自然な出品を見つけたらテクニカルサポートに通報
- 価格調整ツールに注意
- 相場からあまりにもかけ離れた商品を選ばない
- プライム商品を購入する
- 発送元が海外の出品者からの購入を避ける
- 評価のない新規出品者からの購入はさける
- 直近でよい評価のある出品者から購入