効果絶大!Amazonスポンサープロダクトの運用方法とコツ

スポンサープロダクトを最大限活用できていますか?

「スポンサープロダクトって何?」という方は先に以下の記事に目を通してください。
効果絶大!Amazonスポンサープロダクトの基本的な使い方と設定方法」
上記では、スポンサープロダクトの導入方法と基本的な使い方をついて解説しています。

この記事では、スポンサープロダクトの運用イメージとコツについて解説します。

スポンサープロダクトの運用イメージとコツ

Aamazonの広告の種類は複数あり最初のうちは使いわけや違いがわかりづらいと思います。

スポンサープロダクトの運用の流れは以下のイメージをもって取り組みましょう。

最初はオートターゲティング中心からマニュアルターゲティング中心へと切り替えて行きます。

アマゾンの広告運用の流れ

  1. オートターゲティングへの予算配分を増やし幅広くキーワードを集めます。
  2. 1〜2週間ほどしたら、オートターゲティングで収集したキーワードをマニュアルターゲティングへも水平展開します。
  3. 広告運用しながら除々にマニュアルターゲティングへの予算配分を増やしていきます。

最初にオートターゲティングへの予算比率を大きくする理由は、なるべく広い範囲の顧客ターゲットに訴求するためです。

訴求ターゲットの広さ

広告の種類ごとの訴求ターゲットの広さが異なります。

オートターゲティング>マニュアルターゲティング(部分一致)> マニュアルターゲティング(フレーズ)>マニュアルターゲティング(完全一致)

左にいくほど訴求する対象の顧客ターゲットが広く、右にいくほどターゲットとしている顧客が絞りこまれます。

オートターゲティングでは無駄な範囲が広くなる分、無駄な広告費も発生します。
マニュアルターゲティング(完全一致)のターゲットは狭いのですがピンポイトで訴求できるため費用対効果は高くなります。

オートターゲティングでキーワードの候補を収集

商品のコンバージョンに結びつく最も適正なキーワードを最初からピンポイントで把握することは困難です。
もし、それができるのであればマニュアルターゲティング(完全一致)だけで事足ります。

キーワードを絞り込む過程で
最初に、オートターゲティングで幅広い層に訴求し「商品の購入に結び付くための適正なキーワードの候補」を集めるわけです。
集めたキーワードはセラーセントラルから広告レポートで確認することができます。

オートターゲティング→マニュアルターゲティングへ展開

オートターゲーティングで収集したキーワードをマニュアルターゲティングへと展開します。
特に実際にオートターゲティングで実際に購入に結びついているキーワードはマニュアルターゲティングで個別に入札金額を上げます。
入札額をあげれば、さらに商品の露出機会が増えることが期待できます。

オートターゲティングでコンバージョンに結びつかないキーワードはオート→マニュアルの水平展開の対象外にします。
マニュアルターゲティングではキーワードごとに入札額の調整や、キーワードマッチタイプの調整ができます。

このように、細かく調整することでさらに広告の費用対効果を高めることができます。 

スポンサープロダクト→ディスプレイ広告、ヘッドライン広告へ展開

スポンサープロダクトで集めたキーワードはディスプレイ広告やヘッドライン広告へも水平展開しましょう。
これも、商品ページへのアクセス数ををさらに増やすために有効な手段です。
複合的に活用することで商品ページヘのアクセス数を最大限に高めます。

ただし、「効果絶大!Amazonスポンサープロダクトの基本的な使い方と設定方法」でも述べていますが、
最も広告予算をさくべきはスポンサープロダクトです。

AmazonセラーもPPCを学ぶべき

マニュアルターゲットディングの広告運用はグーグルやヤフーのPPC運用にも通じる部分があります。
ネットショップ運営しているであれば、PPCは実際に運営したり勉強してきた人も多いでしょう。

しかし、ヤフオクなどでの転売、Amazon転売中心でやってきたセラーはこの分野は無頓着であることは少なくありません。
「PPC」と聞いても用語の意味すら知らないという方もいるでしょう。

Amazonスポンサープロダクトのマニュアルターゲーティングを極めるには、
PPC広告運用について、書籍などで勉強することをおすすめします。
売上に結び付くためのキーワードをどう設定していくか知識をつけましょう。

スポンサープロダクトは世界各国共通

スポンサープロダクトの使い方や設定方法自体は世界各国Amazonでほぼ共通です。

もちろん、通貨単位とキーワードが現地の言語である点は違います。
日本での使い方を一旦覚えてしまえば、他国のAmazonで展開するときにも同じ方法論が適用できます。

欧州アマゾンでのスポンサープロダクトの運用事例

例えば以下の画像は、私が欧州Amazonで販売しているある1商品の広告の運用結果です。

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  • マニュアルターゲティング : 250ユーロ(約3 万円)の広告費に対して、4900ユーロ(57万円)の売上
  • オートターゲティング:687ユーロ(約8万円)に対して12549(146万円)の売上

ACoS(売上高広告費比率)も5%以下で良好です。
オートターゲーティングに限っては、自動設定なので現地言語はわかなくても設定できます。

マニュアルターゲティングの方はもちろん現地言語対応が必要です。
日本語のキーワードを入れても意味がありません。

現地の言語で収集するには海外のツールを使えば便利です。
海外Amazonでのサジェストワードを集めるには例えば、keywordtoolがあります。
アマゾンサジェスト キーワード一括DLツールの海外版のようなものと思ってください。

ただし、マニュアルターゲティングでより細かい調整を行うためにはツールのキーワード収集だけに頼ることはできません。
現地言語を理解した人にお願いする部分も必要です。

スポンサープロダクトを応用した使い方

Amazonスポンサープロダクトを「Amazon以外」でも活用する使い方を紹介します。

スポンサープロダクト✕グーグルアドワーズ✕ヤフープロモーション広告

広告運用で集めたキーワードは異なる媒体間のキーワード運営でも相互に活用しましょう。
  •  Amazonの広告運営→ネットショップのPPC(グーグルアドワーズ、ヤフープロモーション広告
  • ネットショップのPPC→Amazonの広告運営
 Amazonの広告運営で集めたキーワードをネットショップのPPC(グーグルアドワーズ、ヤフープロモーション広告)広告運用に流用します。
 その逆でネットショップのPPC広告運用で集めたキーワードをスポンサープロダクトのマニュアルターゲティングへ流用することもできます。
 
コンバージョンに結びつくキーワードはAmazon、グーグルアドワーズともに似通ってきます。
ただし、それぞれでなければ収集できないキーワードもあります。
 
相互のやりとりで相乗効果を期待します。