「人体に影響があるもの、人が食べるもの、肌につけるもの」
これらに当てはまる場合、「何か法律にひっかるかも」という感覚は最低限もってください。
輸入する上で問題ないか、どうやったら法律をクリアできるのか?を確認してくだささい。
この記事では、輸入ビジネスで注意したい法律まとめました。
輸出入禁止・規制品目
これらは説明するまでも無いと思いますが、麻薬や銃など輸出入禁止・規制品目に該当する品目は輸入そのものが禁止されています。
関税法で輸入そのものが禁止されている品目です。
輸出入禁止・規制品目の例
- 麻薬
- 指定薬物(医療等の用途に供するために輸入するものを除く。)
- けん銃、小銃、機関銃、砲、これらの銃砲弾及びけん銃部品
- 爆発物
- 火薬類
輸出入禁止・規制品目(税関)
ワシントン条約
ワシントン条約とは、絶滅の恐れのある野生動物を保護する目的で採択された条約です。
国際条約により規制があります。
ワシントン条約(CITES)(経産省)
ワシントン条約(税関)
例)
- トラの毛皮
- 象牙製品
薬事法
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器等は、
医薬品医療機器等法により厚生労働大臣の製造販売業又は製造業の許可が必要です。
人体に影響を及ぼす商品のため、厳しい規制があります。
医薬品等の個人輸入について(厚労省)
医薬品等の輸入手続き(ジェトロ)
知的財産権
- 特許権:発明に関する権利を保護
- 実用新案権:商品の形状、アイデアを保護
- 意匠権:商品のデザインを保護
- 著作権:音楽、文芸、美術作品の保護
- 商標権:商品、サービスロゴマークなどを保護
食品衛生法
食品衛生法では、薬事法で規制される医薬品・医薬部外品以外の全ての飲食物が対象です。
食品衛生法に該当する商品を輸入販売する場合、厚労省検疫所に「食品等輸入届出書」の届出が必要です。
食品衛生法に基づく輸入手続きについて(厚生労働省)
食品衛生法(ジェトロ)
対象商品の例
- 食器
- 食品
- 乳児用おもちゃ
電波法
WifiやBluetooth関連商品に関連する法律です。
日本国内で無線機器を使用するには技術適合証明(通称:技適)を受けた機器でなければなりません。
電波法に抵触する商品の例
- Bluetooth関連商品
- Wifi関連製品
- 海外スマホ
技適の認証をうけていない商品の使用は違法となりますです。
技適を取っていない商品でも販売そのもの違法でありませんが、使用すると違法となります。
例えば、中国からスマホの自撮り棒などアマゾンでも目にしますが、
シャッターボタンを押したら、電波法違反に該当する可能性があります。
また、米国のFCC認証や欧州のCEマークなど、海外の認証と通った製品でも
日本で使用する場合には認証を受ける必要があります。
技適マーク
出典 総務省
技術基準適合(技適)の認証をうけた製品に示されるマークです。
Bluetoothマーク
BluetoothマークはBluetoothを搭載して機器であることを示すマークです。
商品にBluetoothマークからといって、必ずしも、技適の認証を受けているとは限りません。
電気用品安全法
電気製品の製造・輸入・販売を事業として行う場合の手続きや罰則を定めた法律です。
菱型のPSEマーク(特定電気用品)
丸型のPSEマーク(特定電気用品以外)
- 菱型のPSEマーク 116品目
- 丸型のPSEマーク
消費生活用製品安全法
消費生活用製品安全法の対象となる商品例
- 登山用ロープ
- 乳幼児用ベッド
- バイク用ヘルメット
- レーザーポインター
- ライター
消費生活用製品安全法(経済産業省)
PL法(製造物責任法)
まとめ
「なにも知らずに法律の制約のある商品を仕入れてします」ことは初心者にありがちです。
あらかじめ、これらを把握しておくことで失敗を防ぎましょう。