子供のスマホは何歳から?令和の子育て世代が考えるネットリテラシー

子育てをしていく中でいずれ考えることになるのが、子どものスマホ利用。現代人とは切っても切り離せないアイテムになりましたが、子どもに持たせるときのルールや年齢について、一般的な基準を知っておきたいですよね。もうすぐ就学を控えている親御さん、そして出先からも連絡を取りたいと思っている親御さん必見!現代の親が考える「子どものスマホ」そして「ネットリテラシー」について見ていきましょう。

子供のスマホ、何歳から持たせる?

小学校高学年からという意見が圧倒的

最近のスマホ所有開始年齢の調査によると全体の約4割が、小学校高学年でスマホを持ち始めているそうです。一昔前まで、小学生で携帯電話を持っている人は少なかったように思いませんか?現代で小学生にスマホを持たせる親の思いとしては、普段直接言えないようなことも、メッセージアプリを通してやりとりしやすくなるなど、親子間のコミュニケーションを図るためという理由も多いようです。また、周りのお友達がスマホを持っていることで、グループLINEなどを通して仲良しグループが出来上がっていくという傾向もあるそう。その輪の中にスムーズに入るためにも、周りに合わせた年齢で持たせる家庭も多いそうですよ。

それまではキッズフォンで電話だけ

スマホを持たせるのが小学校高学年といっても、学校や習いごとの帰り道などで連絡を取りたいというケースも多いでしょう。そういう場合は、スマホデビューまでの間キッズフォンを使って、電話とメールのみに機能を絞る家庭もたくさんあります。キッズフォンであれば、小学校低学年でも簡単に使いこなすことができるほか、防犯ブザーやGPS機能など安全性にも長けた機能が充実しているため、むしろ持たせる方が安全だと考える人も多いですね。

早くにスマホを持たせるメリットは?

最近のスマホには、子ども用の学習アプリで遊べるものもあります。スマホを持ち歩くだけで、隙間時間や待ち時間に学習アプリで遊ぶこともでき、また分からないことがあった場合、すぐにネット検索することもできますね。まさにこれからの社会を生き抜くために、子どもには早いうちからスマホの操作に慣れさせ、忍び寄る危険にいち早く気づけるようにしておくことが大切なのです。

子どものスマホにおけるネットリテラシー、どう考える?

まずおさらい!「ネットリテラシー」とは

ネットリテラシーとは、インターネットを安全に正しく使うための知識や能力のことを指します。これからの時代、どんどん必要不可欠になっていくインターネット。便利な反面、危険とも隣合わせであることも忘れてはいけません。1枚の写真を投稿しただけで住所が特定されてしまったり、むやみやたらにサイトへアクセスしてハッキングされてしまったり、身に覚えのないメールを開いて高額請求へとつながってしまったりと、インターネットを使用する際には、気をつけなければいけないことがたくさんあるのです。

子どもに教えたいネットリテラシー

大人がきちんとネットリテラシーを身につけておくことはもちろんですが、これからスマホを覚えていく子どもに対しても、共通認識を持っていてもらうことが大切です。中学生以上になると、約9割がSNSを利用しているというデータもありますから、特に自分や友達を危険にさらすことがないよう、知識をつけておきましょう。子どもにネットリテラシー教育をするなら、こんなテーマを参考にしてみてくださいね。

  • 受け取った情報をむやみやたらに拡散しない
  • 根拠のない投稿に対し批判をしない
  • 電柱など、住所特定にヒントになり得る情報が載っている写真を投稿しない
  • 画像を投稿する際には、知人限定などの公開制限をかける
  • 心当たりのないメールは開かずに削除する

ネットリテラシーが低いと巻き込まれるトラブルとは?

ネットリテラシーが低いまま、スマホやインターネットを使用していると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。自分が被害者になるとは想像もしていないことが起こったり、知らず知らずのうちに加害者になっていたりするなんてことも。インターネット利用時の善悪をきちんとつけて、見極めながら活用していきましょう。ネットリテラシーが低いと、こんなリスクが高くなってしまうんですよ。

  • アカウントの乗っ取り
  • フィッシング詐欺
  • ランサムウェア
  • 誤情報を鵜呑みにしてしまう
  • イジメ

SNSの年齢制限は?

子どもにとってスマホを持つ理由として大きな動機付けとなるのがSNSです。各SNSに登録するためには年齢制限が設定されています。

日本で人気のSNSのそれぞれの年齢制限は次のとおりです。

  • LINE…12歳以上を推奨
  • Facebook…13歳以上
  • Instagram…13歳以上
  • Twitter…13歳以上
  • TikTok…13歳以上

基本的には、13歳以上と定めているSNSが多いことが分かりますね。この年齢制限もふまえて、スマホ 何歳から持つべきかを判断するご家庭も多いかもしれません。

子どもがスマホを持った後に保護者が気を付けるべきこと

実際に子どもがスマホを持ったあとは、保護者とお子さんの間でルールを決めておくとスムーズです。具体的にどんなルールがあると良いのか一例を紹介します。

スマホを利用する時間を決める

自分の子どもがスマホを利用する際に、まず心配なのが「スマホ依存症」になってしまはないかどうかですよね。いつどんな時も、何をするよりもスマホが一番になってしまはないように、あらかじめ利用時間を決めておくことが大切です。

例えば、「夜何時以降は使わない」や「食事の時は使わない」など、お子さんとしっかりと話し合った上でルールを決めておきましょう。お子さんにもそのルールをしっかりと納得してもらうことが重要です。

アプリのインストールは親の許可を得てからにする

今の時代あらゆるアプリがありますよね。もちろん便利なものから学習になるものもあれば、中には有害のもあります。ウィルス感染という懸念も考えられますが、コンテンツそのものが子どもにはふさわしくないものだってあります。

そこで、事前にアプリをインストールする前には親に許可を得てからにするというルールを作っておくと安心です。もちろん子どもの年齢にもよりますが、自分の子どもが使用しているアプリはどんなものかを把握しておくことは大切です。

また、子どものスマホ自体にフィルタリングをかけて未然に防ぐという方法もありますので、そのようなサービスを活用することをおすすめします。

親子同士の対話が何より大切!

子どもがスマホを持つことは、今後益々避けられない課題となっていくことでしょう。そこで重要なのは、しっかりとスマホを持つことのメリットとデメリットを大人自身も認識することです。まずは、大人がネットリテラシーを高めて、それをしっかりと子どもに伝えていくことが大切です。

そして、子どもが納得するまで話し合ってしっかりルールを決めていきましょう。スマホは子どもを守る上で役立つ場面もあるでしょうし、スマホを持つことで広がる親子同士のコミュニケーションもあるかもしれません。子どもがスマホを持つことは、決して否定的な側面だけではないと思いますので、親子同士の対話を通じてしっかり理解を深めていくことが大切です。

まとめ

子どもにスマホを持たせることは、これからの時代必須になってくると思います。通学に時間のかかるお子さんは、道中に何も起きないか心配になりますよね。連絡手段としてスマホを持たせるのは結構ですが、インターネット機能が充実したスマホであれば、気を付けるべき点が多く出てくるのです。子どもにスマホを持たせるなら、ネットリテラシー教育を意識しながら、一緒に安全性と危険性を認識しておきましょう。今やネットリテラシーは、交通ルールと同じくらい学んでおくべき一般常識やルールと化しています。子どもの安全を守るため、しっかり知識をつけておきましょうね!