Googleサーチコンソールの「検索アナリティクス」機能のデータからリライトのすべき記事の優先順位の付け方、やるべきことを紹介します。
一度作成したコンテンツをそのまま放置していませんか?
過去の記事のタイトルや内容を見直して、「検索順位」、「アクセス数」、「転換率」をアップするにはかかせない「記事のリライト」。
Googleの無料ツール「Googleサーチコンソール」を使って記事のリライトする方法を解説します。
- 表示回数「多」、CTR(クリック率)「高」→競合に追い抜かれないコンテンツに
- 表示回数「多」、CTR(クリック率)「低」→「タイトル」「メタディスクリプション」「コンテンツ本文」を変更
- 表示回数「少」、CTR(クリック率)「高」→コンテンツの見直し
- 表示回数「少」、CTR(クリック率)「低」→キーワードの需要みなおし、コンテンツの見直し
目次
過去記事のリライトとは?
「検索上位表示されているページをマネして文章の意味は同じまま文章を書き直す」という意味で使われることもありますが、それではただの「パクリ」です。
リライトとは、「過去の記事のタイトルや内容を見直しユーザーにとって価値のあるコンテンツに改善すること」と定義します。
Webサイトの収益アップにつなげるための「リライト」を行う
「趣味で好きなように書いているだけ」は別としてサイトを運営している目的は、アフィリエイトサイトやアドセンスなどで収益を得ること。
Webサイトの収益アップにつなげるための「リライト」が必要です。
リライトを始めるのは、データが集まってから
リライトを開始するタイミングは、
- サイト開設後3ヶ月以上〜
- 記事数50以上
を目安にするとよいでしょう。
データの「分母」が少ないと有用なデータを得ることができません。アクセス数がまだ少ない場合、リライトを考える前に、記事を増やすことが先決です。
知っておきたい!基本のWebマーケティング公式
施策を実施する前に、売上を構成する基本のマーケティング公式を抑えておきましょう。
この式を分解すると、
と表すことができます。
売上を伸ばすには、上位のいずれかの要素に影響を与える施策の実施が必要です。
単純に公式では表せない要素としては、
- ユーザーにとって質の高い記事に近づける
- 「ユーザーの検索意図」に近づける
が重要です。
ひと昔前と違い、Googleの検索アルゴリズムは進化しているため、「ユーザーにとって質の高いコンテンツ」が検索結果上位に表示されやすくなりました。
「稼ぎたい稼ぎたい」ばかりが先行しても上手くいきません。「キーワードの詰め込んだ不自然な日本語」「自作自演の過剰な被リンク」が通用したのは過去の話。
「ユーザーにとって約に立つコンテンツを作成し”結果”として収益がついてくる」というイメージで取り組むことが必要です。
記事のリライトの手順
- 対象記事の選定、優先順位づけ
- リライトの実施
- 効果測定(記事リライト前と後を比較測定)
1.対象記事の選定・優先順位づけ
記事数が多い場合、「リライトによる効果の大きい記事」を選定します。
基準は、
- PV数の大きい記事
- インプレッションの多い記事
- 券順位11〜20位
などが対象です。
2.リライトの実施
記事のリライトを実施します。
- ユーザーの検索意図を再調査
- 狙うキーワードの検索結果上位(1〜10位)サイトを確認し「要素」を自サイト追加できないか?
- ネット上に無い要素を足せないか?
などをチェックします。
3.記事リライト前と後で成果の測定
「記事リライトの結果、改善することはできたのか?」目に見える形で確認します。主なチェックポイントは以下の通り。
- リライト前後の「検索順位」をチェック
- リライト前後の「クリック率」をチェック
- リライト前後の記事のアクセス数をチェック
- リライト前後の転換率をチェック
検索順位の確認には、
- Googleの無料ツール「Googleサーチコンソールの検索アナリティクス機能」
- 専用の「検索順位チェックール」
を使います。
関連 おすすめはどれ?検索順位チェックツール比較6選 無料・有料
関連 Googleサーチコンソールの 検索アナリティクスの使い方
Webサイトアクセス数確認におすすめするのは、高機能なGoogleの無料アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」。Googleアナリティクスでは、「リライト前のとリライト後のアクセス数の比較」することもできます。
Googleサーチコンソールとは?
「Googleサーチコンソール(Search Console)」とは、Googleが提供している無料のツール。
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソール違い
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソール違いは、
- Googleアナリティクス → サイトに訪れた”後”のユーザーの行動
- Googleサーチコンソール → サイトに訪れる”前”のユーザーの行動
です。
Googleサーチコンソールで確認できる重要な指標
Googleサーチコンソールで確認できる重要な指標には
- 特定キーワードが検索結果に表示された回数
- 特定キーワードの検索結果上のクリック率
- 特定ページの検索結果に表示された回数
- 特定ページの検索結果上のクリック率
などがあります。
詳細 Googleサーチコンソール(Google Search Console)の使い方
Googleサーチコンソールの見方
キーワード(クエリ)のデータ
キーワード(クエリ)のデータは次の手順で表示します。
Googleサーチコンソールを開いたら、「検索パフォーマンス」>「レポートを開く」をクリックします。
「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」をクリックし、色がついた状態にします。
「検索トラフィック」>「検索アナリティクス」>「合計クリック数」「合計表示回数」「CTR」「掲載順位」にチェックを入れ、「ページ」をクリックする。
ページ別のデータ
ページ別のデータを閲覧するには、「検索パフォーマンス」>「レポートを開く」の画面で、「ページ」をクリックします。
「検索トラフィック」>「検索アナリティクス」>「合計クリック数」「合計表示回数」「CTR」「掲載順位」にを入れた後、
参考(旧サーチコンソール):Googleサーチコンソールでページ別のクリック数・表示回数・CTR・掲載順位を確認する方法
サーチコンソールの「検索パフォーマンス(旧検索アナリティクス)」
- クリック数:該当ページが検索結果に表示されクリックされた回数
- 表示回数:該当ページが検索結果
- CTR(クリック率): クリック率÷表示回数
- 掲載順位:検索結果に表示された時の平均的な掲載順位
Googleサーチコンソールを使ったリライトの方針(ページ別)
Googleサーチコンソールで確認できる「検索順位」「CTR(クリック率)」の情報を元に「優先付け」と「リライトの方針」を決めます。
- 表示回数「多」、CTR(クリック率)「高」→競合に追い抜かれないコンテンツに
- 表示回数「多」、CTR(クリック率)「低」→「タイトル」「メタディスクリプション」「コンテンツ本文」を変更
- 表示回数「少」、CTR(クリック率)「高」→コンテンツの見直し
- 表示回数「少」、CTR(クリック率)「低」→キーワードの需要みなおし、コンテンツの見直し
1.表示回数「多」・CTR(クリック率)「高」→競合に追い抜かれないコンテンツに
表示回数が「多」、CTR(クリック率)が「高」いということは優秀なコンテンツということ。
やるべきことは、狙っているキーワードで検索結果の1ページに表示されているWebサイトの確認です。
すぐ下にいるライベルページよりも「分かりやすいか?」「専門性は高いか?」をチェックです。
2.表示回数「多」・CTR(クリック率)「低」→「タイトル」「メタディスクリプション」「見出し」を変更
表示回数が多いということは、キーワードそのものは需要が大きく改善のポテンシャルが高いということ。
表示回数が「多く」、CTR(クリック率)が「低い」場合、改善すべき次の2つです。
- タイトル:重要度◎
- メタディスクリプション(説明文):重要度◯
タイトルの改善
タイトルは、「キーワードが含まれているか?」「検索結果上のライバルページよりもクリックしたくなるか?」「32文字に収まっているか?」をチェックします。
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メタディスクリプション(説明分)
メタディスクリプションは、「キーワードが含まれているか?」「記事内容に書かれていることが推測できるか?」「中身を読みたくなる要約になっているか?」「130文字以内になっているか?」をチェックします。
- ◯ 人気の一眼レフカメラの選び方をメーカー別・価格帯別でわかりやすく比較紹介します。
- ✕ カメラを紹介します。
WorsPressサイトで、でメタディスクリプションを設定するには、SEO系プラグイン「All in One SEO Pack」「Yoast SEO」のいずれかがおすすめです。
3.表示回数「少」・CTR(クリック率)「高」→コンテンツの見直し
狙うキーワードそのものの需要を再チェックします。
キーワードの需要確認には、キーワードツールが便利です。
関連:【図解】キーワードの検索数を無料で調べる方法 国内外SEOツール6選
4.表示回数「少」・CTR(クリック率)「低」→キーワードの需要みなおし、コンテンツの見直し
表示回数が「少」、CTR(クリック率)が「低」の場合、次の3つの対策が必要です。
- キーワードの需要見直し
- コンテンツの見直し
- Googleからペナルティをうけていないか確認
キーワードの需要の確認使うツールは「Ubersuggest」や「Googleキーワードプランナー」。これらのツールで月間予測検索ボリュームを確認できます。
詳細:大量のキーワードを一括抽出!サジェストツール Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Googleサーチコンソールを使ったリライトの方針(クエリ別)
- 検索順位が「高」、CTR(クリック率)が「高」→コンテンツの完成度を高める
- 検索順位が「高」、CTR(クリック率)が「低」→「タイトル」「メタディスクリプション」「見出し」を変更する
- 検索順位が「低」、CTR(クリック率)が「高」→コンテンツを追加する
- 検索順位が「低」、CTR(クリック率)が「低」→「コンテンツの品質」と「Googleからペナルティ」を確認
1.検索順位「高」・CTR(クリック率)「高」→コンテンツの完成度を高める
検索順位が「高く」、CTR(クリック率)が「高い」のは、優秀なコンテンツということ。
自分の記事よりも下位のコンテンツに負けない用、より質の高いコンテンツを目指します。
- 「検索結果上のライバルページに書かれている要素」を自分のページにも追加できないか?
- 「検索結果上に無いこと」を追加できないか?
2.掲載順位「高」CTR(クリック率)「低」→「タイトル」「メタディスクリプション」「見出し」を変更する
検索順位が「高く」、CTR(クリック率)が「低い」場合、改善すべきは次の3つです。
- タイトル:重要度◎
- メタディスクリプション(説明文):重要度◯
- 見出し:重要度△
検索結果に復数の記事が並んだ時にユーザーの目に入るのは、記事の「タイトル」と「説明文」。
これを見て「この記事には自分の知りたいことが書いてあるか?」を判断しクリックしています。
「検索結果上の競合ページ」を上回る魅力的な「タイトル」と「説明文」をつける。
- タイトルには、「キーワード」「数字」「ベネフィット」「理解できる言葉」を入れる。
- 説明文は「記事に書いてあること」の要約文を書く
3.検索順位が「低」・CTR(クリック率)「高」→コンテンツを充実
検索順位が「低く」、CTR(クリック率)が「高い」の場合、魅力なタイトルになっているということ。
上位表示のためには、コンテンツを追加します。
- サジェストワードを参照し文章に追加する
- 「検索結果上位ページの要素」を追加する
4.検索順位「低」・CTR(クリック率)「低」→「コンテンツの品質」と「Googleからペナルティ」を確認
検索順位が「低く」、CTR(クリック率)が「低い」場合の対策は、
- コンテンツの品質を高める
- Googleからペナルティ確認
が必要です。
コンテンツの品質を高める
コンテンツの品質のチェックポイントは次の通り。
- 「誰に」「何を伝え」「どうなってほしいのか?」明確化する
- 想定ターゲットを明確化する
- 「検索結果上位ページの要素」を追加する
- サジェストワードを参照し文章に追加する
サジェストワードとは、関連キーワードのこと。サジェストワードの大量抽出には、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)が便利です。
詳細:大量のキーワードを一括抽出!サジェストツール Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Googleのペナルティ確認
「Googleのペナルティ」とは、価値の無いコンテンツと判断され検索順位を極端に落とされてしまうこと。
Googleのペナルティと判断される原因には以下があります。
- 自動生成されたコンテンツ
- ほとんど同じ内容で複数生成されたコンテンツ
- 他サイトから無断内容をコピーしたコンテンツ
- 商品説明やレビューをコピーしただけの、独自コンテンツのないアフィリエイトサイト
Googleのペナルティに心当たりがなくても、他サイトからの影響で下がってしまう場合もあります。
当サイトが実際に受けたことがあるのは、同じアダルトサイトから1000件の被リンクです。同じサイトから不自然な大量被リンク=スパムとGoogleに認定され一時的に大きく検索順位が下落しました。
大量被リンクスパムを受けた場合、リンクを否認することがペナルティ解除となります。
被リンクの確認と「否認」はGoogleサーチコンソールから行うことができます。
詳しい対処方法は検索順位が突然落ちたときの原因と対処方法で解説しています。
特定のページのクエリを分析する方法
特定のページの検索クエリを調べたい場合は次の手順で確認します。